それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Sancerre Blanc Denisottes 2021 (Claude Riffault)


サンセール ブラン レ デニソット(クロード リフォー)

先日、高校の同窓会がありました。担任の先生が退官されるとのこと。卒業してから会っている人間は3人のみで1人は蒸発してしまってので 今では2人。他のみんなとは卒業以来の再会となります。
意外に会っていなくても顔はわかるもので、自分が着座した前の女子の顔を見て、あーと昔を思い出し気持ちがティンコンカンコンしてしまったのでした。(真木よう子 ティンコンカンコンで参照)

高校女子お得意のお菓子を作ってくるやつ、ありますよね。まぁ美味しいものは大体なくなり不評な物が当方に回ってくると言うお鉢システム。笑 その日はクッキーでした。
出されたものは何も言わずに食べろと言う家訓のもと、ありがたくクッキーをいただいたのですが、そのクッキーが大理石かと思うほど硬く全く噛みきれない。というか味がまずいとかならともかく硬いとは思ってないので一発で歯がおかしい。ない知恵を絞って口の中でふやかしてもう一度トライしたのですが、全くダメで凝固剤で固めたとしか思えません。笑
そんなことを思い出しながら、それでももうほとんどの人とは2度と会わないかもしれないしそれでもみんながいなければまた違った人生だったかもしれないなと思いながら帰路に着くのでした。

閑話休題

さてモノポールのトップキュヴェは買えなかったので自分で購入できた1番高いものになります。
香りはシャセーニュ同様ながら少し軟弱さを感じ、逆にん?と思う感じ。
味わいも液体がシャセーニュ以上に柔らかくどうにもミネラル感に乏しいです。うーん、これはボトル差もしくはワインのバイオリズムが変わったのかなと思わずにいられない仕上がり。
それにしても価格が上がるにつれてコスパが悪くなっていく気がするのは(それでも安い方ですが)やはり当方が貧乏舌だからでしょうか?
ブコーをもう一度飲んでみたいと思います。

Meursault Le Pre de Manche2013(Douhairet Porcheret)


ムルソー プレ ド マンシェ(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)

赤は個人的にはVTは選ぶもののそこそこ何でも美味しく飲め、ACブルはなかなか好きで飲んでます。白はさほど経験はないものの、リリースしたての17年のモンテリー デュレスの白なんかはなかなか良かったという記憶があります。で、白は古参の方に言わせるとク◯不味オワコン、もしくはリリースしたては良かったが10年経たずに落ち切っていると聞いて、またまたも〜そんなに人を脅すのはよしましょうよ人が悪い、とこちらを開けてみたのですが間違っているのはワタクシの方でした。笑
瓶越しから見る色は特に問題があるようには思えません。キュプスルを外しコルクは合成物。
これで勝利の確定ランプがついたとニヤついたのですが、抜栓して注いだ瞬間に背筋に寒気と共に終わりが。どこにも脂肪フラグは立ってなかったじゃないか。

戦いは常に非情さ…
とシャアの声が心の奥から聞こえる。笑

いやいや、まだ始まってもいないと気合を入れ直します。
香りはシェリーは出ていなものの、ピークのそれは超えているものでリンゴ、バナナの皮などまぁ、なんというかナチュール系に大変身してるやないかいと突っ込みたくなります。
味わいはも決してシェリーや醤油はなくイガイガした感じもないのですが、ミネラルは感じられず、酸も乏しめで完全にリンゴジュースです。個人的には飲めなくないですが、ダメな人はダメでしょう。飲んでいても楽しくはなりません。
ビビるのは2杯目を注ぐと色がガンガン付いてくることでその辺もやはりナチュール的。

それにしても名手が関わる銘醸地のワインかつVT的にも暑苦しい年でもないはずなのに何故こんな事に。亜硫酸も使う作り手のはずなんですが。
全てのワインとは言いませんが、ブルゴーニュブランはdisられようがとっとと飲むのが精神衛生上と保管スペース確保のためにいいのかもしれません。
PMOは開けた者を固まらせる現代のメデューサだな。苦笑(今回のボトルは違います)

Sancerre Blanc Les Chasseignes2021 (Claude Riffault)


サンセール ブラン レ シャセーニュ(クロードリフォー)

最近はこの作り手やギベルトーを集中的に飲んでいて成長とまでは言わないものの自身の感性もまだまだ感じるものがあるんだなぁ、と感じさせられるものがあります。やはり物事は何も感じなくなくなった時に面白みがなくなってくるもので経験を積めば詰むほど当然そうはなっていくのですが、それでも賢者は少しずつ打開しているのだろうなぁ、などとぼんやり思っている今日この頃です。

閑話休題

香りは青リンゴ、ハーブ、マスカットと灰色の岩。言われてみて気づいたのですが確かにマスカットフレーバーはあります。しかしがながら甘くだれてはおらず他の要素も自立しているため個人的にはいいアクセント位で気にはなりません。
味わいは飲んでいるタイミングが少しズレるのですがブコーと比較するとまず液体自体が柔らかいです。そしてブコーよりも柔らかさ故か軽めに感じる仕上がり。そう言う意味で飲み手に緊張を与えないのはこちらかもしれません。しかしながら各要素はしっかりとありミネラルと酸はビシッとしているのでだれることはありません。通常2日〜3日かけて飲むのですが、サラッと1日で飲みきってしまいました。この柔らかさが気になるのでもう一度近々飲んでみようと思います。

Nuits Saint Georges 1er Les Petits Plets2011(L’arlot)


プティ プレ(ラルロ)

前回飲んだ時は真っ黒に覆われていて宇宙の暗闇に沈んでおり、クローズ期というよりもしかして失敗した?としか感じようがなかったこのワイン。
最後の1本ながらあけてみました。

香りは独特の全房発酵の青み、漆黒に覆われていたであろう墨汁のベールを脱ぎ始めた赤系果実、乾燥タバコの葉、ブラックペッパー、黒土。強さはあるものの黒くは沈んでおらず一安心。
味わいも、ピノノワールにはしっかりなっており、艶が出始めている赤系果実に黒土、ブラックスパイスが混ざり合います。全房独特の味わいもあり、液体に複雑さも与えていますが、この感じが嫌いな人はダメかもしれません。

2日目は落ち着いた朱色の果実にピンクの薔薇の香りがフワリと加わります。ワインとしては決して悪くないですが漸く飲み頃に入った位の印象で少し早い感は否めません。上のキュヴェはもう少し待ったほうがいいかもしれません。

Bourgogne Côte d’Or cuvée V.V.2021(BERTRAND AMBROISE)


ブルゴーニュコートドールVV(ベルトラン アンブロワーズ)

21年物のブルゴーニュは生産者の限られたコメントを見てみるとクラシックな年という言葉を比較的見かけますが、まぁ個人的にいくつか飲んでみて思うのは赤に関して少し時間を要するワインが多いかな?という印象です。リリースしたての今飲んでみても開けた初日より2日目、3日目の方が大体美味しくなっているケースが殆どです。この作り手はACでVV有りと無しがあり、有りはボヤボヤしているうちに蒸発してしまい、飲むのは初めてです。

果たしてどうでしょうか?

開けてグラスに注いですぐは纏まっておらずチグハグながら10分もしないうちに整ってきます。
香りは還元からくる少しの硝煙、赤系果実、淡いネクター、ピンクの花、黒土に樽由来の香りと思われるものが立ち上がります。誤解を恐れずに言うとこのボトルに関しては作為のないフーリエ香に似た感じがあり、少し垢抜けたクラシックという言葉が個人的には当てはまります。この時点で好みの人は当たりを引いたと感じるはずです。かといってシャンボール的かと言ったらまた少し違うと感じるものの、ニュイを柔らかく作った印象です。
味わいも広域ながら適度な目の詰まりはあくまでも歪さが無く端正、赤系果実主体に黒土の風味が乗ってドライながら淡く心地よい果皮の苦味とピノ特有の甘味、冷涼な酸を引き連れてのフィニッシュ。
因みに初日はグラスに注いてすぐは何杯目だろうが還元している感じが少し付き纏い時間が経たないと当方が飲んだボトルは整いませんでした。
2日目は落ち着いた朱色の果実、薔薇、ヨード、ブラックペッパーなどが香ります。
2本目も飲んでみましたがやや還元傾向で1本目よりちと要素弱めかなーと思いつつ3日目飲んだらアル分はほとんど感じないもののクリアーになった香りは柔らかく色気のあるネクター的に。やはり熟成用に買いか?
ま、でもどんな内容であれ3000円台なんだから落胆はありません。笑

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Sancerre Blanc Les Boucauds 2021(Claude Riffault)


サンセール ブコー(クロード リフォー)

さて、ボトル差がないか早々に2本目です。
やはり1本目と変わらない印象で適度な要素がありながら決して重くなっていることはありません。満遍なく張り詰められた塩気を感じるミネラルは歪みなく端正、しっかりとした酸味、アタックから中盤そして余韻まで中抜けすることない今はフレッシュな柑橘の果実感。ベジタブルな感じもありますがそれが良いアクセントと思えるくらいでとどまっているのは他の要素がしっかりと自立しているからでしょう。
巷に溢れているブルゴーニュ アリゴテよりピリッとキリッとしています。

そして、3本目も飲んじゃいました。笑 ボトル差もほぼ無し。

こちらはビストロ系の料理もよりも和食で合わせてみたいですね。
今度寿司屋で試してみようと思います。

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Saumur Blanc2021(Guiberteau)


ソミュール ブラン(ギベルトー)

白い岩、若いパイン、少しの火打ち石、液体に馴染んできている樽、香りは弱くないもののタイトにまとまっています。
味わいも熟成の影響なのかVTの問題なのかはわかりませんが、21年のミネラル主体というよりは少し熟し始めた黄色い果実味主体。液体も張りはあるものの食中酒に最適と思われる開放度でやはり特筆すべきはダレない酸がフィニッシュを綺麗にまとめ上げるため、ついつい飲み進めてしまいます。
4日目になると香りに麦わら感が少し出るものの酸化の気配は皆無で、果実味が減衰して酸とミネラルで飲ませていく形に変化していきます。
食事的には和食より断然ビストロで出されるような料理がいいと思います。個人的にシャルドネより重くなく、かつペラくもない、会話の邪魔をせず、寡黙にもさせない日常生活の中の最上ワインであり価格は4000円代(現行は違うと思いますが)と考えると、エントリーラインながらこのnewシュナンブランは入手難ブランになるよなぁ、と韻を踏んでしまうのでした。笑

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