それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Volnay 1er Les Mitans 2015(R.Rossignol-Changarnier)


ヴォルネイ ミタン(レジス ロシニョール)

本来であれば村名ヴォルネイを飲んでなんとなくの傾向を掴んであとは暫く寝かせる予定だったのですが、村名の方が輸送の疲れなのか、この寒暖差の影響でバイオリズムが狂ったか、はたまたま新月のお告げか、それともコルクに液体が既にだいぶ染み出していたせいか、香りで軽くマディラ香がしてしまっていて、飲めるには飲めるのですがちょっと判断不能。少し無理を言ってワイン屋に仕入れをしてもらい少なくない量を買ったので、これでインポーターのコンディション不良だったら…と弱気の虫が鳴き、一級も開けてみることにしました。
輸送の疲れはありながらワインは健全で本領発揮とは言えないものの振り向き様に少しだけ微笑んでくれてのでホッと胸を撫で下ろしたのでした。笑
香りはこの地らしく赤く軽やかな果実、そこから冷涼感のあるグリーンフレーバー、ミネラル。味わいも一見すると高域の赤系果実に口と脳が反応してしまうのですが、クリマがポマールに近い影響なのか?湧き立つように底辺から赤系とも黒系とも判別がつかないマスキュランな果実が下支えしています。グラスから液体が少なくなればなるほど香りの均整が整ってくるので、やはり現状当方が開けたタイミングの”時”を誤ったとしか言いようがありません。
それにしてもVT的には果実爆弾と言われたこの年に作為なく自然な形のピノノワール姿に出会えたことに少し驚きます。もし飲まれる時はクラスメントに関係なくちょっとずつちょっとずつこちらから語りかけるようにワインのことを引き出してあげるのが現状いいと思います。3日目には味も香りもだいぶ整ってきます。真の飲み頃は当分先かなー。

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