それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Fixin 1er Cru les Arvelets2017(Berthaut gerbet)


フィサン ザルヴレ(ベルトージェルベ)

ここ最近AIグラビアというのが巷で騒がれていますが、個人的に心をざわつかせるのはどちらかというと人間のAI化でしょうか。
元々人には変身願望があるのかもしれませんが、メンズで言えば過剰なまでのタトゥー、スッピンだけどアプリ使用の世界線から整形更にアプリ使用という新型サイボーグ的な世界線への突入。いやそれならまだ潔くて気持ちいいのですが、個人的に整形に否定的ではないものの、何かを繰り返しているためか?(何かは不明ですが)実年齢より自然にちょい若く美しく見せようとして、どんどん本来の自然さからかけ離れていってしまい何故か若さをなくしてしまうどころか本当のサイボーグ感が出てしまうというparadox。

Youth without youth" 若さなき若さ"

これは良い悪いでは無く、死んで魂の転生という夢想よりも、生きて若さの再現という病に誰もが罹っているのかもしれません。ありのままでいるって難しいですね。


閑話休題

香りは小粒のベリーにチェリー、柔らかいヨード、強くはないもののジュヴレを想起させるような鉄にほんのりと黒土、時間経過でここ特有の朱色の果実も現れ徐々に一体となって奥行きが出てきます。香りは強くなくクラス相応なものの繊細で品があります。
味わいもシリアスさとは違う液体の中心に小さなコアと無理のない集中力があり、朱色に紫を滴らせた果実に鉄分、果皮の苦味。余韻はしっかり一級クラスを主張しています。旦那の影響ここには無し。笑
ちょっとミネラリティーが軽めのジュヴレな雰囲気で精緻さとアメリーの個性うまく噛み合っていてこんな感じだったら結構飲むのに、と思ってしまいます。苦笑 3日目に飲んでも酸化のニュアンスはありません。高揚感を与えたり、落ち着いた癒しも乏しいと思うのですが、個人的にですがジュヴレ、フィサンのベルトー17年成功説は続いています。

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