それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

CLOS-VOUGEOT 2001(CHATEAU DE LA TOUR)

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グローヴージョ(シャトー ド ラ トゥール)

April foolで”INAOが国道沿いのクロヴージョを格下げ “と言って信じてしまう人がいる位、玉石混交しているグランクリュだと思います。このシャトー、CdV1番の所有者で畑の中腹を殆ど所有しています。故に、玉石混交しているこの畑において味は安定しているとは思いつつ確固とした堅牢な作りという事は知っていたので果たしてどうかな?だったのですが中々の佳作で心に残りました。

ミドルトーンの赤い花、少しのカシス、淡いレーズン、ピークを超えた花のブケ、どれもグラス内で優しい協奏曲を奏でています。突き抜ける様に華やか〜と言うわけではないのですが香りにfinesse があり軽い媚薬。当たりボトルとは言え土臭さが無くCdVですよね?と思わずエチケットしっかり目視そして確認。微笑
味わいも強さの微塵もなく幽玄で儚く美しい余韻が長く続きます。
コルクが黒い彗星化していたので、リリースして長い時間タニックだったということが推測されます。時間が必要なワイン。

そして上手く熟成したワインはこれ以上ない経験と喜びを感じさせてくれるものだと知った2019年なのでした。

 

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