それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

2022-01-01から1年間の記事一覧

CdNV les Fourneaux cuvée Daniel Chopin2005(Maison Pascal Lachaux)

引退してからパスカルラショーを通して売られていたのもので知っている人は既知の事実ながら、今となっては?もしかしたら知る人ぞ知る的になつつあるのかもしれません。抜栓したては乾いた黒土、少しコンポートされたストロベリー、ミネラル、低音には落ち…

Bourgogne Pinot noir 2012(Bachelet)

ブルゴーニュ ピノノワール(ドニ バシュレ)これはどこで見たかー、レヴィ=ストロースの言葉だったと思うのですが、「正常な思考は常に意味されるものの欠如に悩むのに対して、いわゆる病的な思考は、ー少なくとも発現のある場合においてー意味するものの過多…

Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)

ブルゴーニュ ルージュ(ポルシュレ)さて、今年も終わりを迎えるにあたって皆それぞれ色々とあったと思うのですが、自身を振り返ってみると、顔面の大怪我、流行り風邪の罹患、軽い後遺症、停止中の後ろからの追突事故、その他手続き関係の苦悩などで忙殺され…

Beaune 1er Les Bressandes2019(Butterfield)

ボーヌ ブレッサンド(バターフィールド) フーリエの広域を飲んだ時にこのスタイルは溢れかえりすぎた。などと偉そうにいってしまいましたが、この作り手などスタイルは酷似しているなぁ、と思ってしまいました。 香りは少しの還元からくる煙、それが消えると…

Bourgogne Rouge Plan Gilbert2019(Hubert LIGNIER)

ブルゴーニュ ピノノワール プラン ジルベール(ユベールリニエ)良いワインは作っているとわかっているもののクラシカルなイメージを勝手に先行させてなかなか手が出せないのは当方だけでしょうか?実はこの作り手のワインは結構持っているのですが、前述の考…

Gevrey Chambertin 1er Lavaux St-Jacoques2015(GERARD SEGUIN)

ジュヴレシャンベルタン ラヴォーサンジャック(ジェラール セガン)かなり前にお店のボトルでフィサンの16を飲んで、クラシカルながら悪くないなー(かなり冷えていたからそう感じたのかも)と思ったのと、そのお店も少し特殊で入場料を払って基本原価に近い提…

Monthelie Les Duresses2014(Monthélie-Douhairet-Porcheret)

モンテリー レ デュレス ルージュ(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ) ここも少し前に一連のバックビンテージが放出されましたがその直後後あたりに御大が鬼籍入りと言うのは何かの偶然だったのでしょうか?バックビンテージはしっかりと熟成期間という価値が…

Volnay 1er Fremiet2017(Marquis d'Angerville)

ヴォルネイ フルミエ(マルキ ダンジェルヴィーユ)ヴォルネイでは最高峰ドメーヌの一つであり、価格もしっかりと反映されてしまっているのですが、まだ売れ残ることも結構あるようで時に歳末ディスカウントなどされる時があります。ま、それでも決してお安く…

Bourgogne Rouge Les Grands Chaillots2007(Thibault Liger-Belair)

ブルゴーニュ・ルージュ グラン・シャイヨ(ティボー リジェ べレール)前回のエントリーで手に入らない物は大抵は必要の無い物ーと書きましたが、つまるところ割り切るということになるのだと思います。 そうは言っても前にしか進まない時の中、誰もが前のめ…

Bourgogne Aligote 2017(Marius Delarche)

ブルゴーニュ アリゴテ(マリウス ドラルシェ)ある飢えた狐が葡萄棚から葡萄を手に入れようと思いましたが手に入れることが出来ませんでした。そこを立ち去りながら一人言を言いました。 (あれはまだ熟れてない) 一般的にこのエピソードは負け惜しみー、もし…

CHOREY LES BEAUNE 2019(Lou Dumont)

ショレイ レ ボーヌ(ルーデュモン)色合いは淡く透明感のあるバーガンディーレッド。 香りはチェリーにベリーの赤系果実、胡椒、ローズヒップ、少しの革に灰色の岩、柔らかい黒土フワリと舞う程度に。芳香性は柔らかくクラス相応。 味わいは透明感があり瑞々…

Bourgogne Pinot noir 2020(Michel Noellat)

ブルゴーニュ ピノノワール(ミシェル ノエラ)世界的に見たら安いのかもしれませんがー、セシルトランブレーの2020年ものの価格もぶっ飛んでますねー。ACブル15000円、村名VR30000円、エシェゾー160000円(良心的な店でこの価格) 。勿論楽しみたい人は楽しめば…

Nuits-Saint-Georges1997(Robert Chevillon)

ニュイサンジョルジュ(ロベール ジュヴィヨン)実際美味しくなっているかはともかくリリース当初95、96はいい年だー、と言われていたはずで97年はあまり良くない?とされリリース当初は結構スルーされて売れ残っていたと思うのですが、2000年ごろ開けてみたら…

Bourgogne Passetoutgrains2009(Robert Chevillon)

ブルゴーニュ パストゥーグラン(ロベールジュヴィヨン)コルクを見て貰えばわかるように、液面は低くはなっていなかったものの漏れがあるため、状態に難はあるだろう思いながら開けてみました。 香りは干した赤身肉、シェイプされた黒系果実に熟成香、気にな…

Vougeot 1er Cru Les Petits Vougeot2017(CHAUVENET-CHOPIN)

ヴージョ プティヴージョ(ショーヴネ ショパン) 畑的にあまり飲むことがないのでいいか悪いかともかく例えてしまうならシャンボールチックなワインです。ただし陰のあるシャンボールといった風情で小粒なベリー、柘榴、朱色の果実、ほんのり煙、白い石灰系ミ…

Bourgogne Pinot Noir2020(Jean-Marie Fourrier)

ブルゴーニュ ピノノワール(ジャンマリーフーリエ)会計の時に”やっちまったー”と思ったのは元々買う気などさっぱりなかったわけで、笑 それでも何でも人から(ここでは店主)薦められたものは基本断らないという主義なので買ってみました。まぁ、偶然を仕込む…

Nuits-Saint-Georges2019(Decelle)

ニュイサンジョルジュ(ドゥセル) 開けたてはチェリー、ベリーなどの小粒な赤果実、ほんのりと梅香、ローズヒップ、白い岩のミネラル、ニュイらしい大地香がほんのりと立ち上がります。 味わいは現状、口当たり最初のファーストタッチは柔らかく、ほぼ何も感…

Bourgogne Passetoutgrains2020(Fontaine-Gagnard)

ブルゴーニュ パストゥーグラン(フォンテーヌ ガニャール)ようやく20年ものを飲んでみたのですがやはり3000円代のACブルはほぼなく、今後飲まないという事はないでしょうが予告通りパスグラから始めます。笑香りはふわっと軽いチェリー、強くない朱色の果実…

L'extase matérielle

神内神社(こうのうち)の外観丁度10年ぶりに訪れた熊野は無料のハイウェイが開通されて移動速度という意味で交通の便が格段に良くなったとはいえその本質的な美しさは何も変わっていることがなく、(一般的には人がありのままの景観や神秘的な雰囲気を壊してし…

L'extase matérielle

これまでの旅してきた事はかなり多く書けると思うのですが、残念ながら面白い話というのはブログに書けないどころか空気にすら乗せられません。ま、これが1つのテクノロジーの限界。(なんだそれ)笑 ただ旅をして新しいものを見て外に向かって配信というのも…

Fixin 2013(Berthaut Gerbet)

フィサン(ベルトージェルべ)オフビンテージにうまく作る作り手というのがいて、自分が飲んでいる作り手としてはここなどそうだと勝手に思っているのですが、彼女自身多分狙ってるのではなく、オフビンテージが普通のビンテージの時に感じる余計な力強さがう…

Savigny-Les-Beaune Les Planchots2017(Decelle &fils)

サヴィニー レ ボーヌ レ プランショ(ドゥセル)普通に飲んでいけばわかるのですが、ブルゴーニュは博打要素が多すぎます。VT、作り手の力量、畑の個性、それらの相性からボトル差まで。 かつて寺山修司が競馬について書いた本で"俺たちが欲しいのは予想では…

Marsannay rouge 2017(Trapet)

マルサネ ルージュ(トラぺ)2019年のブルゴーニュ赤は今飲んでのバランスの良さ味わいの乗り方、将来性も有望と感じる部分が多いです。広域、村名は今飲んでも美味しく、1級もポテンシャル飲みになってしまいますがそれでも隠しきれない要素が出ていて結構美…

Sancerre les Charmes Blanc2021(Andre Vatan)

サンセール レ シャルム(アンドレ ヴァタン)さて2020年ブルゴーニュですがまだ一本も飲んでいないです。苦笑 グランクリュの値上がりはもうおめでとうとしか言えない状態。笑 元々市場では下(ACブル)と上(グランクリュ)から無くなっていくのが定石なのですが…

Vosne-Romanee2017(Bruno Desaunay Bissey)

ヴォーヌロマネ(ブリュノ デゾネイ ビセイ)テクニカル情報 畑の広さは約1haで国道74号線に隣接する緩やかな斜面の「Le Pré de la Folie(ル プレ ド ラ フォリエ):0.21ha」、丘の上部に位置し、南東向きで石が多い「Les Beaux-Monts Hauts Rougeots(レ …

Volnay V.V.2019(Bernard et Thierry Glantenay)

ヴォルネイ(グラントネ)あくまで個人の感想ーですが、最近の自分自身を省みても思うのは多くの人が某SNSに疲れてきているのではないかー?と思うところがあります。イーロンマスクが某スタグラムは嫉妬増幅器だと言っているのをどこかで見たのですがなかなか…

Volnay 1er Clos des Chenes2016(Reyane et Pascal Bouley)

ヴォルネイ クロデシェーヌ(レイエンヌ エ パスカル ブーレ)これはQさんの言葉だったと思うのですが、ワインを選んでいるのではなく、ワインに選ばれているのであるーという印象的な言葉があるのですが旅をしていると同じような心境になるようなことがありま…

Morey-Saint-Denis 1er les Ruchots2007(Olivier Jouan)

モレサンドニ ルショ(オリヴィエ ジュアン)前回のエントリーで何となく旅のことを書いたら色々と昔のことを思いだしてしまいました。そういえば高校の時に東京から京都までヒッチハイクで行ったことがあったけどよくそんな事したなぁと… いろいろ振り返って…

Morey-Saint-Denis 1er les Ruchots2019(Pierre Amiot et Fils)

モレサンドニ ルショ(ピエール アミオ)コロナ禍になって個人的に何が1番しんどい事かと言ったら旅に出掛けられなくなってしまったことがあります。まぁ、日常でも3日と同じ場所にはいないのでほとんど旅しているようなものなのですが、国内旅行も悪くはない…

Chassagne-Montrachet 1er Morgeot rouge2017(Heitz-Lochardet)

シャサーニュ モンラッシェ モルジョ(ハイツ ロシャルデ)こちらは2本目になります。この作り手の赤はビンテージやクリマごとでマセラシオンカルボニックなどやってくることが違いやや困惑します。リリースしたての時に飲んだ時はガスっぽく全く初日は開かず…