それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Nuits-Saint-Georges2019(Decelle)


ニュイサンジョルジュ(ドゥセル)


開けたてはチェリー、ベリーなどの小粒な赤果実、ほんのりと梅香、ローズヒップ、白い岩のミネラル、ニュイらしい大地香がほんのりと立ち上がります。
味わいは現状、口当たり最初のファーストタッチは柔らかく、ほぼ何も感じないタンニンにフワリとした黒土の甘みに赤系果実のエキスそのものといった味わいの印象で軽いのに希薄さはなく暖かみのある酸が緊張させる事なくどこまでも飲み続けられてしまいそうです。果実の要素や複雑性はクラスなりかもしれませんが余韻は比較的長いです。時間経過で真紅の薔薇、湧き立つ黒土の大地香の香りが立ち上がります。VTの恩恵なのか亜硫酸は多分控えられているように感じるものの、ナチュール感が無いとは言えませんが、危うい感じは見受けられません。(この液体の柔らかさは亜硫酸の少なさだと勝手に解釈)
VTとアペラシオンが違うので一括りにはできませんが硬質感と透明感のある赤系果実を求めるなら以前飲んだ17年Savignyに軍配がありそうですが、単純な飲みやすさと親しみやすさ、飲み手を包む様な包容力はこちらの方が上と言ったところでしょうか。正体不明のワインではなく軽やかなNSGを感じることができると思います。2日目は綿菓子風なストロベリーの香りがふわりと舞いこの辺は好みが別れそうです。
ま、オールドスクーラーは17年Savignyを好むかな。笑

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