ニュイサンジョルジュ レ ペリエール(ロベール シュヴィヨン)
今日はこの作り手。
品質の維持と安定供給が約束されているためか、全くレアモノになりません。だからこそ今の安定供給がなされていない妙な味?のワインが持ち上げられて価格もおかしなことになっている時には、普段飲みとして安心して飲むのに相応しい作り手かもしれません。
香りは赤身肉、少し熟れ始めた赤系果実、薔薇、カカオ、冷涼感のあるグリーンフレーバーにブラックペッパー。黒土の大地香を感じるためか全体的には落ち着きながらもトーン高い赤い果実という二律背反があります。
味わいはVTの影響もあるのか果実ではなくエキスと酸味とミネラルで飲ませていく手法で果皮の苦味とうっすらと感じるブラックチョコのニュアンスが良いアクセントとなり無理なく飲み進めてしまいます。スレンダーな酒質ながらひ弱さは感じません。余韻は普通。
2日目は香り味ともに甘草と赤系果実の甘味が初日よりボリューム少しを増しています。
ワイナートを見てみると標高が高く大きめの石が見られ赤はニュイらしからぬ軽めのワインとの事。
確かに軽やかなワインではありますがそこは名手、その中に緻密な構造を持っているワインです。
まぁ安定供給のここも20VTでだいぶ価格は跳ねちゃったんですけどね。