それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Fixian Les Crais 2012(Denis Berthaut)


フィサン レ クラ(ドニベルトー )

正式な代替わりは2013年VTからでワイナート78号にもそう書かれています。彼女がしみじみとかどうかはともかく語っていたのは”父のワインは最低でも5年寝かせないと柔らかくならないタイプでしたからね”というもの。ま、それは前回エントリーの08を飲めばわかるっちゃわかります。ただ12年もどうやらcuvée に寄っては変革されているものがあるらしく、こちらを飲む機会があったのでいい機会とばかりに試してみました。

香りはチェリー、小梅、赤スグリ、土のニュアンス、白いミネラル、透明度がありとても綺麗です。
味わいも硬質なミネラルを纏いながら超高域まではいきませんが低域と中域にはある程度力強さとハリを持ちながら高域までは赤系果実が引っかかりなく伸びていきます。ナチュールさはないですが、パパベルトーに比べるとVTと熟成を差し置いても。やはり親しみやすさはあるし何よりpure感が際立ってます。やはり、これは、アメリー作かなぁ、、、もしくは父との共作。このワインには全房発酵もマセラシオンカルボニックもニコラフォールも 笑 個人的には感じないのですが、飲んでいて肯定感しかないのが最近の濃さに面食らっているだけに、なんとも嬉しいのやら悲しいのやら。苦笑
ワイナートの写真にも12年のこのcuvée とザルヴレが乗っているのである意味伏線引かれているのかも?などと邪推。
記者はここの12年は野武士のようなワインと評していましたが、少なくともこのcuvée に関してはその言葉は当てはまらないように思います。
一人娘には親父は優しいはずだからやっぱ共作かなぁ??

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