それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Pinot noir 2015(Bachelet)


ブルゴーニュピノノワール(バシュレ)

どんな世界にでも教えを受けた人はいるもので当然本職ではなく趣味の世界にもそういう人から知識を授かったりする者です。当方もこのワインでは酒屋の人でそういう人にあたる方がいます。その人が数年前にこれからの流れは大きく分けるとニコラ落下と病道流になって行くのではないかと考察していてちょっと驚愕。(だからといって信頼が揺らぐわけではないのですが) ニコラ落下の作品は少ない経験しかないのですが雨利のワインは結構飲んでいてマセラシオンカルボニック系の流れとわかるのですが、病道流はどうなの?という感じ。2人ともイニシャルD関連?うーむ。。。
自分が近づく事のない世界観ではあるのですが、最近リリースされたものは結構ソールドアウトしています。それどころかtop cuvéeはロマネサンヴィヴァンみたいな値段がしていて入ってきた数は少ないでしょうがやはりコレクターアイテム?として売れてしまっています。
ここで一言、マ、ジ、か、よ…笑
そのワイン屋のご当主も基本自分で飲んで販売する方で話を聞くと直近リリース物は上に行けば行くほど揮発酸はないとの事。またブル好きの絶対この手のタイプはダメだろって人が美味しいと言ってくるとか。
ここでもう一言、冗談はもう戦争くらいにして…
ただ実際、ブルゴーニュ全体傾向は病道流とはいいませんが過度な自然派への系統に作り手自身軽く病んでるぅ?と思ってしまう昨今の流れです。いや、こちらが時代遅れの舌、もしくは単に病んどーるだけの事かもしれません。

閑話休題

香りは低域には優しい黒土が下支えしているもののミドルトーンからハイトーンの赤系果実主体。そこになんて言えばいいのか品の良いチョコレート的な甘味がうっすら入り時間経過で赤い薔薇が咲いてきます。熟成の影響かこのVTにしても果実の抑制がしっかりされていて冷涼感もあります。香りだけで言ったらリリースしたての赤系満載のフーリエ的ながらそれより酸と透明感が上。14のプティタルロ系ながらドゥヴォージョ節より実直な香り。
そして味わい。ノンフィルトレとエチケットにしっかり書いてあるもののそれ本当か?という位のエキス系。広域なので要素的な強さも構造的大きさもなく酸味主体のクラシックなよく出来たピノノワールという印象です。ニューワールド系が好きな方、近年の濃いめのブルゴーニュに親しんでいる方は酸がありすぎると感じてしまうかもしれません。というか補酸してるのかな??
熟成により味わいの甘味は出てきそうな気はしますが今は香りの方が楽しめるし香りは既に超一流だと思います。
上級cuvée は未経験なのでなんとも言えませんが、米で人気らしくこの広域だけを飲んだ感想としては米国人は繊細で病んでぇない、などと毒づいてしまいそうです。
というわけでブルゴーニュの傾向がナチュラル志向に進もうが俺は1人でも荒れたオフロードを進むと心に誓ったのでした。笑

✳︎この話はドキュフィクションであり実際の人物は存在しません。

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