最近感じるのはナチュール好きのナチュラルワインと一緒に合わせてブルゴーニュワインを飲むと絶対的に相性の悪い作り手というか(作り)があるなぁというのを感じています。まぁ、味わいのどこに主眼を置いて何を感じどのような言葉にするかの問題だと思うのですが、旨味と綺麗と言う言葉においてお互いの乖離があるような。ま、少なくなってきていますがフィルターが少しでもかかっているワインにはあちら様は結構冷淡かもなどと思っています。だけどもしかしたらって、と思うのですがその距離は未だ平行線です。笑
抜栓したての香りは赤系果実、スモモ、小梅、ローズヒップ、ピンクの薔薇などが芳香は強くないものの小気味よく香ります。ややビオっぽい香りもあり。(難しいのですがナチュール感とは別)そこから時間経過で本性を見せてきて、笑 カカオ、プルーンなどの黒系も混ざる香り。
味わいは濃度をしっかり持ったエキス系の赤系果実、柘榴、ベリーなどが中心にコアまではないものの下の中央から丸いパレット描くように広がっていきます。2日目は朱色の果実に黒土の大地香。3日目はさらにクリアーになる印象で赤い薔薇に黒が混ざる香り。3日目でも酢酸に侵される事はないので酸化耐性もしっかりあります。
味わいはこのVTにしては暑苦しさはなく、ナチュール由来のものありません。
19VTと比較してしまうとエキス系ではあるものの少し果実の重さがあるように感じてしまいますが、2日目以降しっかり香りを観察すると、熟成で削ぎ落とされたら純な赤い果実が現れるだろうというのが見えてくるので気長に待つにつきます。勿論今のバランスがベストという人がいても良い状態なのでこれはあくまで好みの問題だと思います。ただ個人的感想としては19は良くできすぎてますね。18VTと考えれば酸もあり飲み疲れないですし、ノンフィルターだと思うのですがリニエは綺麗なワインを作っていると思います。