それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Rouge Les Grands Chaillots2007(Thibault Liger-Belair)


ブルゴーニュ・ルージュ グラン・シャイヨ(ティボー リジェ べレール)

前回のエントリーで手に入らない物は大抵は必要の無い物ーと書きましたが、つまるところ割り切るということになるのだと思います。
そうは言っても前にしか進まない時の中、誰もが前のめりにしか生きていくしかないなかで、それでも後ろを振り返りやりきれない思いの中に身を置く。なかなかピントが合わない”思い残しの風景”に可能な限り曇りない心で目を向ける。自分の世界を肯定しつつ後ろ髪を引かれるような感情。一度はそうしたsentimentalに誰もが身を浸した事があるのではないでしょうか?そう本来、人は割り切るのは下手です。 

そんな中で、お前はどう割り切ってんだーと言われたら間違いなくこのワインだ。しかも広域。大笑
一点の曇りない本音を言えば”名前違い”のリジェベレが飲みたい。笑
しかしながら価格はともかく、そうは問屋が卸さないとはまさにこの事で、手に入らないものはもうしょうがないわけです。

果実は小粒ながら熟したストロベリー、弱いながら薔薇、ミネラル、オレンジピールにその酸、灰色の砂利的なミネラル香。
味わいもドライでクラシカルなブルゴーニュが綺麗に熟したもので広域以上のものは感じませんが、うまく熟成をしたと言った風情です。
それにしても人生は不思議でお金がない時は在庫もあり買えていたのに買っていないだけで、ある程度自由になってみると手が届かなくなっている。個人的に色んな意味で感傷的になれるワインであることには間違いありません。苦笑

にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村