それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Nuits-Saint-Georges1997(Robert Chevillon)


ニュイサンジョルジュ(ロベール ジュヴィヨン)

実際美味しくなっているかはともかくリリース当初95、96はいい年だー、と言われていたはずで97年はあまり良くない?とされリリース当初は結構スルーされて売れ残っていたと思うのですが、2000年ごろ開けてみたら"あら美味しい"となって売れていった感じでしょうか。
このワインも注ぎ口を見て貰えばわかるようにしっかり漏れていて、コルクは綺麗にレスキュー出来たものの開けた時の香りは一言で、オワタww だったのですが、ワインを簡単に見限ってはいけなく上部液体部分だけ別グラスに移して、飲み始めたら何の異常もなく飲み進められました。
香りは樽、果実、ミネラルなどすべての要素は一体化となっており、淡く品のあるラベンダー香、赤く細いストロベリー、熟しているが澄み切ったクランベリーが混じるという好意的なもの。アペラシオンは絶賛不明状態で土の香りも黒い果実も感じないのでニュイサンジョルジュとは出てこないと思います。古酒ながらそれでいて古酒嫌いな人が嫌がる香りが全くありません。
味わいも当然不健全なところはなく全てが丸く、懐に泰然と包容力をもち、ただそこに"在る"と言った印象。熟成方向としては想定内ながらそれでも美味い。前回エントリーのパスグラとは次元が違う領域にいます。
ポテンシャルMAXで飲めているかはわかりませんが、25年近く経っていますし今開けて良かったと思える状態だったと思います。

当然ながら看取る気持ちで暫く前にワイン屋で拾って休ませておいたものになります。一期一会。

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