それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Vosne-Romanee2017(Bruno Desaunay Bissey)


ヴォーヌロマネ(ブリュノ デゾネイ ビセイ)

テクニカル情報
畑の広さは約1haで国道74号線に隣接する緩やかな斜面の「Le Pré de la Folie(ル プレ ド ラ フォリエ):0.21ha」、丘の上部に位置し、南東向きで石が多い「Les Beaux-Monts Hauts Rougeots(レ ボー モン オー ルージョ):0.64ha」、同じく丘の上部に位置し、東向きの急斜面で小砂利の多い「Les Rouges du Dessus(レ ルージュ デュ ドゥシュ):0.15ha」の3つの区画の葡萄を使用しています。植樹は1966年、1982~1986年で約半分が所有畑、残りはフェルマージュになります。

チェリー、ワイルドラズベリー、赤身肉、なめし革、黒土に混じりホワイトペッパー、タバコの葉、マッシュルームに少しの獣香。清涼感と冷涼感が流れる香り。香りは強くはないものの複雑性と奥行きは感じられます。
味わいは瑞々しく赤系果実中心の構成。VT的なものか若干線の細さは否めないものの、薄いということはなく、果皮の苦味と処理されたタンニンを酸味が上手に引き連れてドライカカオが少し入り込みながらフィニッシュにしていきます。余韻はクラス並み。翌日は黒系果実が差し込む内容に。
やはり17はブルゴーニュらしい年ですね。これで果実の濡れたニュアンスがあればさらに良くなる印象なので18以降はどうなっているか気になります。(売ってないけど…)一見すると普通、しかしながらこのバランス感覚がヴォーヌロマネですね。沸き立つような高揚感を与えてくれるワインではないかもしれませんが、時間と共に香りもしっかり出てきますしなかなか悪くないと思います。

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