それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Morey-Saint-Denis 1er les Ruchots2019(Pierre Amiot et Fils)


モレサンドニ ルショ(ピエール アミオ)

コロナ禍になって個人的に何が1番しんどい事かと言ったら旅に出掛けられなくなってしまったことがあります。まぁ、日常でも3日と同じ場所にはいないのでほとんど旅しているようなものなのですが、国内旅行も悪くはないと思いつつ、それでは日常自分に積もった(と思われる)塵や煤みたいなものは払われず、マイノリティーになって様々な言語や文化的制約などを受ける中、普段考えなくてもいいことを考え、色んな思いをしながら日常の煤払いをしてきた(つもり)の自分としてはもう今や塵だらけでどうにかして外に出たいとは思いつつ、お上の方針は超スローペース、そして制約も現段階ではありなかなかうまいこと行きません。そんなこんなで2022年のサマータイムラブも終わってしまいそうです。

閑話休題

果実はチェリーやベリー、ラズベリーなどの赤系ながら柔らかいウッドや檜、濡れたスーボワが中域に黒土や黒糖的な香りが低域にしっかりありと香りを押し上げるように支えています。香りはしっかりとシミジミとしたモレサンドニそのもの。ただし野暮でないです。味わいもリリースしたてながら果実が強いということなく黒系少しに赤系果実の重層感を感じるエキス系でホッコリほのぼのしているものの粗いということがなく結構上手に作っているなぁという印象を受けます。ただし気分を天まで上げてくれるアゲミザワ系ではなく笑、どちらかというと火照った体を優しく包む落ち着いたワインです。あくまで個人的にですが女子ウケはしないと思いますが、男1人で飲むブルゴーニュとしては最適。熟成も綺麗にしていくと思いますし、その時には綺麗な夕陽を感じさせてくれそうなワインになるだろうと想像できます。
最近のブルゴーニュは、とっとと飲んでもある程度は美味しく飲めます。ビンテージマジックかな?ちなみにチャレンジしやすい価格ではあります。

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