HCdN 2017 (Berthaut Gerbet)

アメリーベルトー が正式に代替わりしたのが2013VTからで、そこから数えると5シーズン目のVTとなります。17VTから彼氏が正式に栽培長に就任という未来から見たらある意味記念碑的なVTになっていくのかもしれません。

RWG誌は父親の構造×母親のエレガンス！と絶賛されていたはずで新たにそこに×彼氏の栽培技術という事になっていくのでしょう。

ここの下のクラスはいつ飲んでも美味しく、ACブルゴーニュがややブルっとした豊かな果実を感じさせるものだとしたら、このオートコートは綺麗で冷涼な酸を感じさせてくれます。味わいもチェリーやベリーの赤系果実にうっすらとヨードの香りが乗ってきます。以前は抜栓仕立てはビオっぽいニュアンスが強かった気がするのですが昨年くらいからその感じが、減ってきたかなという印象です。と言っても元より危うい感はないのでご安心を。基本的に村名まで一通りは飲んでいるのですが、上のcuvée にいくに伴い結構しっかりと作ってくるのでやや硬さを感じるものがあるもののこちらはいつ飲んでも美味しさを発揮してくれると思います。17VTは昨年よりもお値段がお安くなっているのもブルゴーニュバブルの時代において嬉しいです。あと何故か到着が昨年より3ヶ月早いので秋口以降に飲むのがワインも落ち着いていていいかもしれません。ま、こんな暑い時に赤ワイン飲むなんて人は少ないと思いますが。

ほんとブルゴーニュなんて飲めなくなっちゃう日がそう遠くない未来に来るぜ！と思っていたら本当に来てしまったと感じる令和元年。

どうやってワインを愉しむか〜何とか活路を見出したい 笑

オート コート ド ニュイ ルージュ[2017]ベルトー ジェルベ（赤ワイン ブルゴーニュ）