それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Savigny Les Beaune 1er Aux Guettes(Machard de Gramont)


サヴィニー レボーヌ オーゲット(マーシャルド グラモン)


多くの人の興味はここはゴーディショ位なものでその価格も諭吉2枚程度と考えるとお値打ちといえます。故に瞬間蒸発。ルジェに置き換えたらサヴィニー村名位の価格ですか、ね。。そしてこちらのサヴィニー 1級ですがダンジェルヴィーユのアリゴテ価格。最早安いけどいーんすか?という感じです。
香りは火薬、濡れたニュアンスを含んだ赤い薔薇、それに反して少し重みのある乾いた赤果実、白い石。リリースしたての若いVTの為やや気難しさを見せる香りながらおっ?と思わせるところあり。
味わいも重さはなく黒系は感じず赤系果実主体でジンワリと舌に広まる感じ。余韻に大した長さはないですがそもそもそこまで求めてないです。笑
端的に言ってしまうと今、流行りの味筋とは全くかけ離れています。自然派とか柔らかさとかサンスフルとかそういう言葉は皆無でそれでもそれなりに飲めるので古典的と言ってしまえば現代における古典的作法なバーガンディと言えると思います。昔のリリースしたてのワインはレンガでも舐めてるようなテクスチャーだったのでは?と想像してしまいます。笑 昨今流行りの作りを考えると正直、人気が出ないのも頷ける。

ところが…30分以上した2杯目で激変。
香りは少しのミルキーさと深紅のドライフラワーな薔薇、黒胡椒。味もdryながらピノの甘味と派手さの無い旨味が乗って、身体に染み入る美味さが。。。全くあか抜けて無いのがまた良いです。
2日目は赤系果実に黒系果実が少し差し込みながら香りのボリュームは増しながら鈍重さはありません。味わいも香りと一致。軽やかさだけで言えば初日の方があります。
そして3日目、香りは純度の高い赤果実が増し味にも艶っぽさを感じるようになります。

おっ?と思わせる部分は当方が感じたfaintest sign であり、こんなに早く要素が出てくるとは思っていなかったのですが無意識に将来を見ていたのでしょうか。どちらにしても流行りの味ではなく、それを好ましく思っている当方は時代遅れの舌であると同時にこういう発掘がたまにあるからブルゴーニュは面白いですね。
いくつか飲んでみようと興味が湧きました。

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