それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Beaune 1er Les Cents Vignes 2010(Croix)

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ボーヌ レ サン ヴィーニュ(クロワ)


基本的にはVTに忠実に造る作り手で強く太陽に恵まれたVTにはしっかりと作りすぎてしまいやや愛好家を惑わせてしまうことがあるものの、そういう作り手の場合はオフヴィンの時は力が抜けた作風となり中々良いを酒質だったりもします。実際ここが美味しいと唸られたのは07年の力の抜けた村名ボーヌあたりだったはずで09年は良い年故に強くなってしまい暫く売れ残っていたような。10年も良い年ではあるのですがやや肩の力が抜けたのか、リリースから8年経ってなかなかの楽しめるワインとなっていました。 
抜栓直後から綺麗な熟成香のブケ、柔らかい赤いベリーの香り、黒系が果実であっただろグランベリーなどもシェイプされて赤くなってきていてそこにハープのグリーンフレーヴァーが優しく乗ってきます。味わいも構造や要素は大きくも強くもないものの、綺麗な丸いパレットを舌で描いてくれてボーヌの野暮ったさはなく心地よく余韻まで流れてくれます。1級というよりかは綺麗に熟成した村名クラスという印象。価格も現行のルジェ 、ダンジェルヴィーユ、グロフィエあたりのパスグラと同じくらいと考えると何とも良い時代があったものだとおもいつつ、上がった価格は基本戻らないんだよなぁ、などと変に感傷的になってしまうのでした。笑


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