ヴォーヌロマネ(メオカミュゼ)
貴族的な振る舞いで、どこか鼻持ちならないところを嗅ぎつけてしまうためなのか??ブルゴーニュを飲み込めば飲み込むほど縁遠くなってしまいそうな作り手ながら近年は評価も鰻登りの上がりっぱなしでやはりなんとなく気になる存在ではあります。なんせ、昔は神様を小作人と使っていたわけですからね。クロパラはともかく、神由来のブリュレまでとてつもない価格に跳ね上がってしまい…一体この上昇はどこまで続くのだ、、と思わずにはいられません。
今回はこの銘醸畑を飲んでみました。
香りはとにかく柔らかい。赤黒の果実や花々がちょうど半々ずつ。そこから少しのスパイスに冷涼感もあります。味わい柔らかさが出ていてタンニンをほぼほぼ感じさせない作り。丸いパレットを描いて綺麗にフィニッシュ。自分の感性の問題ですが、ちょっとマンゴーの酸と甘さを同時に感じたみたいなニュアンスも感じられます。余韻はクラスなり。思いだしたのはマルクロワのミルランタージュのキュヴェ。19年はどのドメーヌもミルランタージュを感じさせる物があると聞きますが、これもそうなのかもしれません。
やはり村名クラスは口に入れてから半分からフィニッシュにかけての果実の凝縮感や集中力の持続性が違いますね。