それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Pernand-Vergelesses les Boutieres Rouge2017(Marius Delarche)


ペルナン ヴェルジュレス レ ブティエール(マリウス ドラルシェ)

テクニカル情報

ペルナン最南端の「レ・ブティエール」に2.03ha。粘土石灰質土壌。平均樹齢50年のVV。新樽率20%で15ヶ月間樽熟成。

香りは赤系果実のチェリーにベリー、すもも的なニュアンス、白っぽく見えるミネラルが細やかで複雑、土のニュアンスが穏やかに入ってきます。スワリングをかましていると赤い薔薇も咲き、朱色のニュアンスも感じます。最初は高域が目立つのですが時間経過でゆっくりと落ち着きを見せてくる香り。
味わいも赤系のエキス系で多少はフィルターも掛かっているのかな?果実味で押してくる感じはなく、17年らしい酸味と強すぎない果実が折り合いをつけてバランスがいいです。クラシックなスタイルながら酸味で酸っぱいということもなくガチガチに硬いということもなく、高揚感は与えないものの1人静かに落ち着いて飲むのにいいワインです。テロワールの問題なのか、飲んで鼻に抜けた時のミネラリティー(そんなものがあれば)が独特でコートドニュイのワインとは違い、しかしながらシャサーニュの赤やボーヌの赤とも違うように感じます。3日目にトーンが高いのとは真逆ながらかなり色っぽい香りがグラス内で振り撒かれていたので将来も楽しみです。

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