それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Mercury le Bois Cassien 2019(Maison Chanzy)


メルキュレ ル ボワ カシアン(メゾン シャンジー)

1つ思うのは歴戦の古参の飲み手の方々もブルゴーニュ、しかも普通のつくり手ですらここまで値上がりするとは思っていなかったのではないかと思います。もはや3000円台のACブルは絶滅状態で、5000円からエントリーとなるとまぁ、まず当方の友人は買わない飲まない。しかしこちらは飲めるものはとりあえず飲んでみると言う心意気ではいます。笑
こちらは輸入元特価の為か3000円台で購入できたものになります。詳しくは知らないのですが、大手資本の元、ドメーヌもあるのかな?と。
それで音楽の振動数はバクテリアや水の分子に影響するということで発酵時にモーツァルトを流すのだとか。基本不思議が好きなのでこう言うのは興味がそそられます。(発酵時のデータのグラフはとっている様で拒絶反応は無しとのこと)

さていかに。

抜栓から開けてすぐはー、音楽の影響もあってかしっかりきっちり還元していて 笑 、火薬が立ち上がりスワリングして少し赤い果実が見える程度。
味わいも香りは明るく軽いものの味わいの果実は黒めでしかもスカスカで内実に乏しいとしか言えない状況。ただ、この感じは還元が取れると途端に良くなる事も経験上あるので、初日は放置。
2日目もスカスカ。生産者曰く音楽によりワインは特有のタッチを放つと言っているのは例えるなら手と手とタッチしようと思ったらスカッとからぶる事を言っているのであろうか、と毒づきたくなる様なスカスカぶり。苦笑
3日目、漸く還元もとれ果実の重さが出てきます。
そして4日目からきちんとワインになってくれました。そしてなかなかに良い。香りは真紅の薔薇、ベリー、ブラックペッパーなどが香りだし、味わいもタンニンはギスギスする事なく終始スムースに流れていきます。
5日目も変わらず、6日目に妖艶な香りは消えてしまったかなと言う印象があるものの、酢酸に侵されることはありませんでした。
まぁ、普通4日も5日も引っ張らないですからねぇ、結構難しいワインであるかもしれませんが、時間をかけて楽しまれるのが今はいいと思います。

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