それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Cote-d'Or Rouge2020(Domaine Bart)


ブルゴーニュ コートドール(バール)


香りは赤果実4、黒果実6くらいの割合、そこからナチュール的ではない濃い目の梅、ダークチェリー、乾燥タバコと少しの煙、灰色の岩。ミドルトーンからロウトーンの落ち着いた果実を想起させる香りで冷涼感もあります。
味わいも2020年にしてアル分12.5%で濃いと言うことはなく、しっかりあるものの柔らかいタンニン、赤い果実、果皮の苦味、構造や味わいはシンプルですが濃密ながら黒く沈んでおらずなかなか深い果実味があります。2日目は飲めず3日目に飲んだのですが決して落ちる事はなく酢酸に支配もされていないのでそれだけで十分。熟成もするでしょう。

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Clos de La Roche 2003(Gerard Raphet)


クロ ド ラ ロッシュ(ジェラール ラフェ)

凡そ20年前にTV、携帯(当時スマホは無い),インターネットのどれか一つをやめようと思ってTVを見る事をやめました。それから20年TVはスポーツを見る位で殆ど見ないできています。スポーツを見るといっても年間自らテレビをつけている時間は12時間も無いです。それとは裏腹にYouTubeは結構見ちゃうかな。苦笑
今年はSNSの使用をうまいこと控えたいと思っているのと同時にワインのバックビンを買って放ったらかしにしとくのもやめないとなぁ、と思っています。酒も弱くなりつつあるのに積み上がるっているACブルの在庫 笑 を見てややぞっとしいる年始です。断捨離したいことは日々たくさんあるのですがこちらも果たしてうまくいくのか。ちょうど2003年にヒトゲノム全塩基配列が解読されてから20年。果たして人類はどこに向かうのか。
そんな事を思う年始であります。

閑話休題 

こちらも20年前のものになりますね。
香りはカカオ、赤系果実、弱いながら湿った土と森、淡くブラックチョコ、少しの時間経過で萎れる前の赤い花、ジュヴレとはまた違った鉄分。
全ての香りは強くないものの綺麗に熟成していて弱ったところはない香りです。
味わいはまずはこのビンテージ特有の甘みがあり果実はすでに渾然一体、酸味もVTらしく温かみがあり強くはないです。飲んでみると熟成によりそれらが混然と混ざり合い口内へ広がります。余韻は長くないですが優しさが残る。笑
アペラシオンの特徴でしょうか、
力強さ、威厳、品格というよりも包み込むような包容力のある液体になっています。
グランクリュ然としているかは微妙なところですがひねたとこなどなく全くなく楽しめる液体になっていました。


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Ch.RIEUSSEC1996


シャトー リューセック

さて2024年が始まりましたが所信表明として今年は何かを始めるというより何かをやめる事を試みたいと思います。というわけで収支決算について考えてみました。ここでは単純にお金の話だけではないです。
例えば学問や学術にも収支というものがあり、時間をかけて丹念に調べ上げ、さりげなく控えめなものとして発表する。収入というのは大量の書籍を買い込み、時間をかけて読んで自分の中で丹念に咀嚼していく事で、金銭的には持ち出してあって一文の得になりません。それに対して支出は講演してお金が儲かったりうっかり有名になったりする事を言います。ここで収入と支出が反対だろと思われるかもしれませんが、お金の出入りと精神の豊かさは反比例するという事です。
人前で話したり講演したりしたことがある方ならわかると思うのですが、話せば話すほど自分の中にあるものが外に出てしまって自分が何となく空っぽになっていくのがわかります。(あくまで自分から見た話です)それに対して図書館や自室にこもって調べ物や新しい事を吸収している時の充実感。自分の可能性が広がっていくのが朧げながらわかります。ワインももしかしたら買っている時の方が充実感あるかもしれないですね。
まぁ、はっきり言ってしまえばこんな駄文を毎週並べているだけでも多少疲弊してきます。笑
良くも悪くも多くの人と繋がれて自分の切り売りをして承認欲求的なものは満たされているはずなのに関連アルゴリズムの影響かセルフカスタマイズした自分の卑しさを知ってか、知らないうちに魂まで切り売りしてしまっている為かどこか空虚感を感じている人は少なくはないように感じます。
ある程度までいけば上には上がいる事を知りますし本当にすごい人というのは表にはそう出ませんし、しかしながら出会えば至って謙虚です。

今年は言葉に気をつける。笑 
インプットの増加と無駄なsns使用からの一早い脱却。(商売で使っているわけないので)
出会える人とは出会えると信じて行動する。

果たしてどうなっているかはともかくとしてこれを心に思う事始めなのでした。

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Best of 2023

今年は色々と買い物をした年でちょっと趣を変えて勝手に良かったものをアップいたします。
殆どの人に参考になりませんので悪しからず。笑


CHAMPS-CHEVREY MONOPOLE2021(TOLLOT BEAUT)

基本的に今年飲んだもので1万以下、複数本購入、ベタ凪銘柄としてこちらを選びました。チャンスがあればもう少し買い増しして3年に1回位のペースで開けていきたいです。



Auto Finesse
Finale×Gross Enhancer

今年始まってしまった趣味がCar detailingなのですが、色々と購入して使ってみた結果この組み合わせはやはり凄かった。もうツルツルを通り越してテロンテロンなボディーになります。YouTubeなどでもこの組み合わせアップされています。
使用方法はfinaleを塗ってからのgloss enhancerとなります。


Stephen Sanchez
Angel Face

いいアルバムの定義は人によって色々とあると思うのですが個人的には捨て曲がないという事が最重要事項。アルバム全体として一つの物語となっており、アーティスト本人も言っていますが、60年代に起こった時のカウンターカルチャーの再現を目指した作品になっています。配信が全盛の時代ですがいいものはアルバムとして持っておきたいです。

離婚伝説

こちらも80年代j-popな雰囲気のあるアーティストで来年に期待。


Come Decorte
Liposome Advance repair cream

1年に1度熱病のように訪れるコスメ熱なのですが笑 今年は大谷選手にあやかり買ってみました。
まぁ、肌もある程度お手入れしないといけないので、無理なく継続していくことが来年の目標。
こちらの香りは紅茶のシフォンケーキのような柔らかい香りで、テクスチャーも硬くなく顔もベタベタせずに良かったです。化粧品も高くても合わないものは合わないので自分の肌に合ったものを使用するのが大事と悟った今年でした。


西伊豆 沢田公園露天風呂

残念ながら今年も旅は殆どできず。
というわけで年末に初めて西伊豆に行ってみました。初めていきましたが、ここも行くには良くも悪くも不便ですねぇ。ただし道路は比較的広く舗装されているため運転はしやすいです。元気なうちに3年くらい2拠点生活をしたいと思っているのですが、ちょっと遠すぎてここは候補地から外れそうです。笑


というわけで皆さん本年もありがとうございました。どちら様がみてくれているかわかりませんが読みにくい駄文を見てくれている皆様のおかげでまだうっすら続けられています。

良い年をお迎えください。

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Bourgogne Aligote Raisins Dores2019 (Michel Lafarge)


ブルゴーニュ アリゴテ(ミシェル ラファルジュ)

毎年この時期は今年あったことを振り返ったりするのですが、今年起こった個人的エポックメイキングといえばどうしようもない事情で車を買い替えたことでしょうか。
それは冬が最も深まる2月。新東名を快適に名古屋方面に走行していたのですが、新清水付近で"パンパンパン"と爆音が鳴ったので、呑気な私は後ろからスーパーカーにでも煽られてるか〜?などとバックミラーを確認したら自分の車がゴトゴト言い出しマジかよ、パンクかついてねぇ〜(泣)と思ったのも束の間、ボンネットから白い煙がぁぁぁぁ、、、(白目)
ということで車は動かなくなり(運が良いことに路肩に寄せられた)身動きが取れなくなってしまいました。
さてどうしよう。
まずJAFに電話したもののなぜか繋がらず(動揺していたのか?)警察と保険会社に電話。車には乗っていられないので、安全な場所に避難しつつ寒空の下待つこと40分。警察、救急、消防が優しくお出迎え。
一通り事情聴取を受けてレッカー車を待つこと40分。その日中に自宅に戻らなくて行けなかったので、舎弟に電話して迎えに来てもらう手筈を取って待つこと4時間。そこから家まで更に4時間。笑 日もとっぷり暮れてあまりの情け無さに何のために生きているからわからなくなりながら帰路に着いたのでした。相当頭に来ていたのか、ただじゃ起き上がらねぇと思ったのか、すぐに自宅近くのLEXUSに行き冷やかしじゃねぇと言い放ち試乗もせずに即決購入。とても車を買うような身なりをしていなかったので担当ドン引きしてたなぁ…
そして今週、私はその道をまた走ることになります。借りは返す。(何のだ?苦笑)
何はともあれ18年ぶりに車を買い替えたのですが驚くほどの快適性能。勿論購入した車がいいこともあるのですがハイブリットの静かさ、車体の持つ曲線美、燃費の良さ、車の持つステアリング性能。全てが楽しいです。
但しこちらも金食い虫で、ワインと言うメンヘラ彼女に疲れ果ててちょっとの遊びのつもりで大人の女性に手を出してみたら何と極妻だったという感じがしないでもありません。笑
それでも今まで車に対してさほど関心がなかったので人間どこで何があるかわからないものですね。

皆様も年末年始の事故はお気を付けてください。

そしてHave a Merry Christmas

閑話休題

さてアリゴテです。樹齢は75年とのこと。
香りは蒸した栗、過熟気味の黄色い果実など少し野太いもの。過度な自然派ではないですがアリゴテらしさはあまり感じません。
味わいもわかりやすい黄色いフルーツに温かみのある酸味、ちょっと酸化傾向もある感じがします。
うーん、ボトル差なのかこんなものなのか。
まぁ、3000円以下なのでこの程度なんだろうという感じで落ち着いてしまいますね。


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Sancerre Blanc Les Boucauds 2021(Claude Riffault)


サンセール レ ブコー(クロード リフォー)

これはある僧の講和で聞いたのですが、出家してすぐにダメになるかならないかは決して体力の問題ではないということらしいです。つまり娑婆への未練が断ち切れていない、後ろを断ち切ってきてない事ー、、昨日のカツ丼が美味かったとか恋人と会いたいなど、それに引きずられてズブズブと駄目になっていくと。なるほどそれはわかるかもしれません。
ここ最近、白では放浪の旅に出て色々と飲んでいるのですが、さて後ろを振り返らずにいられるか。

まずはこの作り手。エントリーラインであろうこの辺りから。
香りはミネラル主体、とても若い黄色い柑橘、少しのフリンティー、スワリングで滴り落ちるレモン汁。淡くグリーンフレーバー。どこまでもスレンダーな様相。
味わいは柑橘と酸味主体、果実がダレるなど皆無のスパルタンスタイルが炸裂しており酸味で舌がピリピリ痺れます。(誇張ではない)笑
2日目は香りが少し丸みを帯びてきた印象。
3日目になると鋭角だった酸が穏やかになり酸化によって熟された果実と調和しています。多くの人はこの位のバランスが飲みやすく好みかなとは思います。
若い柑橘、黄緑のバーブなどと聞くとどうもシャバさ想起させてしまいそうですが、緊張感のある液体に張り詰められたクリスタル的ミネラルはそう易々と他人に靡かない強さがあり、節度を持ちながら凝縮されている果実と相まって終始知的です。
価格も存在も宇宙の膨張速度並みに遠くなりつつあるLamyが10年くらい前のバチバチに硬派だった頃を思い出したい方にはこのワインは合い通ずるものがあるかもしれません。熟成で素晴らしくなるのは約束されたようなもので、リリースしたてのこちらはドSを貫いています。
さらばハイセイコーの詩ではないですが、後ろに夢がなければ振り向く必要はないんですが、たまにさしてもいない後光がさしてるように感じて振り返っちゃうのが人生ですよね。笑


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SAVIGNY 1er LAVIERES 2021(TOLLOT-BEAUT)


サヴィニー ラヴィエール(トロ ボー)

音楽でも車でも美術でも小説でも料理でもワインでもある程度知識を深めていけば自分の好みの傾向と言うのが意識しなくとも出てしまうのは仕方がない事だと思います。批評をする言葉はうっかり鋭くなり、許せる範囲は狭くなる。ストライクゾーンなど針の穴のようなものになってしまう。しかしながらこれは全てにおいて言えると思うのですが、批評する側より何か(仮にどんな粗末なものであろうが酷評されようが)作る側の方が確実に幸せだろうと言う事。
その作る側の幸福感が自分の感性を通じて少しでも感じるような1本に出会えたら、それは熱い叫びとなるのか甘い囁きに変わるのかなどと思う年の瀬であります。

閑話休題

香りはやはり赤系果実主体、シャンシュヴレと比較すると芯がありドライ。飲んだ時の印象は硬いと言うより少し強目(濃いと言う意味ではないです)と言う印象。
味わいも透明感のある赤系果実、白い岩、ピンと張りのあるミネラル。こちらもやや強めに感じます。ここまで来ると好みの問題で今飲むと言う前提で果実の濡れ感と柔らかさを求めるならシャンシュヴレ、芯のある果実と硬質感と求めるならラヴィエールと言う感じでしょうか。
両方とも少し買ったので将来の熟成が楽しみです。


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