現在のパラオロッソはカベルネフラン100%で作られていますがこの2000年まではフラン100%ではないです。VTによっても違うと思うのですが2000年に関してはカベルネソーヴィニョン70%、カベルネフラン30%となっています。
この辺になるとボトル差、温度管理差があることを含めてもまさに丁度飲み頃。果実だけの勢いは薄れ熟成香にやや腐葉土の香りが混じり黒果実、プルーン、ブラックベリー、カベルネソーヴィニョン特有のハーブが溶けた香りなど渾然一体となっています。香りや味わいはしっかりしているのですが、口内へのタッチはピノノワールを思わせるように滑らかでシームレスに入っていきます。
現当主の旦那様が最後に作られたVTだったはずです。出会えたことに感謝。因みに旦那様はカベルネフラン100%を作りたかったのですがそれは叶わぬまま鬼籍入り。奥様がその夢をよく年に叶えていく形になります。
値段は決して安くはないので、お試しするならはボルゲリロッソからがいいと思います。はっきり言ってしまえばボルゲリロッソで充分満足してしまう当方の舌ではあります。笑
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