それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Gevrey Chambertin cuvée ALEXANDRINE 2017(Marc ROY)

f:id:dolceacqua:20200423161939j:plain

ジュヴレシャンベルタン アレクサンドリーヌ(マルク ロワ)

 

こちらも素晴らしい試みそしてワインになります。ミルランタージュと言って結実不良の葡萄のみで作られたcuvée になります。通常は収穫量が減ってしまうのであまり良しとされませんがこれを歓迎する生産者もいまして、神様ジャイエ などもミルランタージュ好んだと記憶しています。粒が大きくならず非常に凝縮されたピュアな果実味と風味を得ると言われています。当方もジャイエは飲んだことはないのですが人によってはこのcuvée がジャイエの感じに1番近いというか方もいらっしゃいますね。確かこの生産者は梗の青臭い感じがたまらなく嫌いで100%除梗で作っていたと思います。

香りはまだ硬さは取れていないものの、中低域の黒い果実が下支えしながらもトーンの高い赤い果実も鼻に飛び込んで複雑性はかなりなもの。味わいも女性の作り手なので最近の柔らかい自然派寄りな感じかなー?などと思っていたら面食らいます。かなりクラシックでカチッとした作り。それでも全てとは言わないまでも溢れる要素があり、普通に飲ませてしまう力も持っていて硬さはありながら肯定感を持たざる得ない作り。個人的にはこういう硬派でポテンシャルを感じるワインが好きです。個人的には10〜15年は最低置いておきたいですね。まぁ価格もプルミエ クリュを簡単に越えてきてしまうのが頭と懐が痛いところですが15年我慢できればそれに値する喜びはもたらしてくれるかな、とも思います。

 

にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村

それでもワインが飲みたい - にほんブログ村