それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Chassagne-Montrachet 1er Morgeot Monopole Clos de la Chapelle 2012(Louis Jadot)

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シャサーニュ モンラッシェ モルジョ クロドラ シャペル(ルイジャド)


一般的に大手ネゴシアン(ネゴシアン兼ドメーヌ)はブルゴーニュを飲みつけていくと何だかdisってしまいがちなのはあながち当方だけでもない様な気がします。特に下級cuvée は品質管理をさして気にいていない場所にも大量流通していてワインが熱劣化していたりなんだりと色々と疑問な部分が残されてしまうのも事実としてはあります。ただ資本がしっかりしているため畑をたくさん持っておりしっかりと畑を選んで品質管理を行っているショップで購入すれば味わいも価格に優れたものに出会うことができると最近感じています。
このモルジョもその一つで、通常は白の銘醸畑とされているのですが余程自分の趣味が悪いのか捻くれている心根なのか赤がとても美味しいです。笑 実際同銘柄の白と比較しても20%位は安いのではないか?と思います。まぁ、もともとシャサーニュ は歴史的には赤という背景もあります。

閑話休題

ジャドの赤は結構構造的でタニックに作られていてやや熟成を必要と感じさせるワインが少なくないものの、シャサーニュ の赤は通常やや甘くなりがちで緩いワインが多いのですがそこはこのドメーヌの作りと畑が合っている様でなかなか楽しめるワインです。

グラスに注ぐと透明感のあるミネラルを持った色をしています。抜栓仕立てのトップノーズはかなり乾いた大地香。どうなるかな?と思っていたら酸素と結合すると共に一気にラズベリーやチェリーのミドルトーンの赤系果実、スイカや白っぽい花のニュアンス。味わいは低め〜中間の赤系果実、奥の方から紫果実にヨード。気分をガツンと派手にあげてくれるワインではなくしっとり心を落ち着かせながらそれでも多少の高揚感をもたらせてくれます。何より畑の素性の良さが分かるワインでありながら、現在も税抜き6kで買えることを考えるとお買い得と言っても良いブルゴーニュの1つである様に思います。

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