それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Aligote 2020(Robert Chevillon)


ブルゴーニュ アリゴテ(ロベール シュヴィヨン)

何が自然派ワインか?というのは一括りにはできないですし、自分自身の考えも纏まらないのですが、自然派ワインに対して思うことは、揮発酸でキマッてるワインやリリースからヴィネガー化していて、(梅昆布オカカ系の香りは可愛いもの)時間を使って落ち着かせるプロセスを使用しても鮮やかなまでに修正不能なワインに対して熟練の飲み手や一般愛好家が疑問を呈するのみでプロの方の意見が殆ど見受けられないことでしょうか。(ただ単に私のリサーチ不足かもしれませんが)ワイン屋でも危うすぎるナチュラルワインが勃興している事に対して危惧感を抱いている方々はいるものの論評するのが仕事ではなく売るのが仕事なわけで、また流行の為、サクッと売れるのでそうきついことは言えないのかなと感じます。(それでもキャッシュフローを無視して右から左へ流すのではなく3年位落ち着かせて再試飲して出しているショップもあります)
そこまでしている店主ですら、この系統から入ってこれが普通のワインと思っている事は悲劇だろうと言ってます。

もちろん好みの問題ですし、人様の嗜好を否定しませんし、美味けりゃ良いじゃんと言われれば返す言葉が見当たりません。
ただー、1つ聞いた話ではイタリアでDOCが取れなかった危うい系のワインは日本の〇〇インポーターが喜んで買うから売っとけやーみたいな話もあるようで、なんかね本当ならどーなんでしょうね、それ。
苦笑 あとは鮨屋の店主が酢飯で使ったら美味いんじゃないかと真剣に言っていたり(これは実際の話でありホラーではありません)そうなるとやっぱワインではないのでは? 
(あくまで一部の)インポーターはペアリングさせちまえば万事OKペロリシャスと考えているとこもあるようで、話を聞いてやっぱ最後はその道でごっつぁん押し切りだよねぇと変に納得。
老いては子に従え、という言葉がありますがこの問題に関しては松笠より年嵩、老いたる馬は道を忘れずだと思います。
ま、自分自身でガンガン飲んでいくのがフェアーというものですが酒が本当に弱くなっている今日この頃、命を削って飲む感すらあり、それでもワインが飲みたいながら、凡人危うきには近寄らず状態であることをお許し願いたいです。笑

閑話休題

ボトルからグラスに注いだ色を見て身体が完全に固まる、笑 それと同時に出た言葉が、”どうした〜?”と言う言葉。NSG名手の20年アリゴテ。
オレンジワインとまでは言わないですがかなり色がついています。
酢酸系はないものの香りはすりおろし林檎系でよく熟した20年と言えば丸く収まるのでしょうが、それはちょっと違うような。味わいも酸がまだある為、飲めますが甘さに触れる味わいでアタックが強くそれ以降は尻すぼみで何も残らない状態。このボトルで判断する場合、飲み頃ナウから一年後位で落ちていく感じです。

もう一度呟いてしまいますが
どうしたシュヴィヨン。




にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村