それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Fixin 2021(Chevigny-Rousseau)


フィサン(シュヴィニー ルソー)

ちょうど去年の今頃は熊野を旅していたはずで、今年は所用で何故か同じタイミングで彦根に。
一泊二日、車で弾丸。宿泊地は名古屋。夜は割烹を頂きそのままお暇しようとしたのですが、お付き合いということで場末のスナックに連行され久々に2時まで。ママはサミットプッシュ中の84歳。笑 解放されて命からがらホテルに帰り翌日鉛となった身体に鞭を入れてなんとか立ち上がり車を2時間飛ばして彦根まで。通常は大津から入るのでこちらから入るのは初めてであり、これはー、という事でずっと行ってみたかった太郎坊宮という修剣道の聖地まで足を伸ばしたのでした。自分自身かなり厳しい場所にあるのでは?と前段階では思っていたのですが実際そうでもなくかなりの人がいることから結構観光地化しているなという印象。やはり自分含めて人がいることによって損なわれてしまう何かがあるのは間違いない事実と再確認。しかしながらここの夫婦岩はなかなか見応えがあり景色も良く時間がゆっくりと流れているような気がしたところでタイムアップ。脱兎の如く山を降りて目的地に向かったのでした。

閑話休題

香りは濃縮したベリーに小気味良いグリヨットの赤系果実、乾燥タバコ、そこに新樽が控えめ程度に主張してきます。澄んだ赤系果実8にポタポタと朱色2くらい滲ますようなイメージ。
味わいも瑞々しい小粒な赤系果実が弾けて、口内を推し進めながら果皮の心地よい苦味がそれに被さるように覆ってきてクラスメントにしては比較的長めの余韻があります。時間経過で余韻の最後で少し甘みが出るのが気になります。まぁ、温度帯の問題でしょう。21年に言われる弱さは感じません。
2日目も崩れることはないものの少し新樽のニュアンスが主張してくる味わいに。ちょっとばかし余韻が野暮ったく感じるのはこの地の愛嬌でしょうか。

それにしても聖なる所で身を清めると?俗世の喧騒を何となく欲するのは必然なのかはたまたただのタイミングなのか。まぁ、そうやってグルグルと回るのが人生なのかもしれせん。久々に大好きだった天皇賞秋でもやってみるかな。
そんな事を考えながら深夜の高速を500kmひたすら走り続けるのでした。

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