それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Saumur Breze2019(Guiberteau)


ソミュール ブレゼ(ギベルトー)

さてこの時期にいつも書いているLamyですが、個人的にここからのLamyが今のフーリエの様に何となくダラダラと行くのか(失礼!)神格化していくのか興味があるところです。
ラミーについては超密植と言う誰もおこなわない道をいっており、その行為が味わいに転換される前からしっかりと批評と望みを託していたのはロマネさんと一部のワイン屋位でかれこれ10年くらい前になるでしょうか。
自分はと言えばー、確かに10年前はまだ安かった(多くのワインが)、ただ自由にできる金が少なく買えなかった。今は金にさほど不自由さを感じることは無くなった、しかし高くなりすぎて買えなくなった。ただそれだけの違いにすぎません。笑(正確に言うとそこまで出して買いたくないというのが正しい)
ただ、一つの教訓として言えるのは、大衆人気から離れた孤高の推奨銘柄は多くの人に真面目には受け取られず、概ね無反応に終わります。

と言うことで単勝1.1倍のブルゴーニュブラン達を横目に末脚をためているこちらの白ワインにポツン◎をつけたいと思います。

香りはー、と全て書いたのですがそんな事が野暮天と感じ消しました。
言える事として妙なナチュールワインが品種と土壌を正体不明なものへと破壊してしまうとしたら、このワインは品種と土壌を正統的に超越した、と言って良いかもしれません。とことんまでに削ぎ落とされた酒躯にはエナジーと魂が宿っています。

語りかけてくる果実は饒舌か寡黙か
散りばめられたミネラルは正統か異端か
感じる余韻は永遠か瞬間か
自身の態度は誠実か寛容か


運良く手に入れられた方は、さぁ夢を見よう。

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