それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Gevrey-Chambertin 1er Les Cazetiers2017(Berthaut Gerbet)


ジュヴレシャンベルタン カズティエ(ベルトージェルベ)

代替わりしてアメリーがワインを作るようになってからRWG誌はアメリーの作るワインを"父親の構造に母親のエレガンス"を融合させたーみたいな事が書かれていたと思いますが、当方もなるほど!と思ったものの昔のここのワインを考えると"父親のいかついタンニンに母親の薄さ"になってしまうのではないかなどと勝手に思ってしまいました。まだ考察中ではあるのですが、個人的にここはヴォーヌロマネとジュヴレ・フィサンに多く畑を持っていて、ヴォーヌロマネ系とジュヴレ系ではややアプローチを変えているのではないか?と勘ぐっています。母はヴォーヌロマネ系、父はジュヴレ系で自分の出したい味筋を模索しつつ家族が培ってきたものも継承していくーというスタイル。ガラッと変えるのもドラマティックかもしれませんが家族へのrespectとというのもやはり大事にしたいものだろう勝手に想像しています。自分もそれが好ましいと思っています。

閑話休題

赤と黒のしっとりした果実味と少しの黒いエピス、それでいながらトーンの高く柔らかなチェリーやフランボワーズなど赤い果実が無重力で飛んできて流れる風は涼しげ。
これまた飲んだ日も良かったのか、タンニンはスムースで滑らか。まだ要素は出ていないながらも濃密で柔らかい赤紫の果実。下のcuvée は強く感じる事もありますがこのVT、このcuvée に関しては緻密で柔らかくとてもfeminineです。多分、カズティエとしては最近の作り手としてはかなり良い味わいで最安値だと思います。クロサンジャックやラヴォーサンジャックに目が行きがちなのでこの畑は人気がないのかもしれませんが良い畑だと思います。

にほんブログ村 酒ブログへ
にほんブログ村

それでもワインが飲みたい - にほんブログ村