それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Saint-Aubin 1er Cru Derriere chez Edouard Rouge Vieilles Vignes(Hubert Lamy)

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サントーバン デリエール シェ エドゥアール(ユベール ラミー)

熱狂。といっても今の株価の話でなく今年のこの作り手。元々追いかけている人は昔から一定数はいて、密植と言うマニアックなことをしており、前年までも超密植cuvée は瞬間蒸発でなくなっていたのですが、今年からほぼ全てのラインナップが瞬殺で消えるお祭り騒ぎとなってなっています。残っているのは赤白のシャサーニュ村名位でしょうか。17も無くなるのは早かったですがここまでではなかったはず。価格も前年比約1割UPしているのですが、まだ安い水準には十分あるのも魅力の1つなのかな。
というわけで当方は白の造り手が作る赤ワインを。笑

香りはフランボワーズ、チェリー、ベリーの赤果実と紫の緻密な透明感と縦に奥行きと立体感のある多層的な香りに穏やかな黒土、少しライムっぽい香りも。
味わいもどこまでも自然で一切の力みなど感じさせない透明感と構成。ミネラルの量も多く余韻は円が広がっていくように丸く伸びていきます。17の赤さと柔らかさを、求めている人には今年は昨年よりややタニックで強く感じてしまうところもあるかもしれませんが、誰もが飲んで美味しいと言える水準、アペラシオン的にはシャンボール1級クラスとは十分に張り合えると思います。熟成という風雪にもしっかり耐えうる酒質をしているので、今飲んでも十分美味しいし楽しめるのが何よりで写真を撮るのうっかりわすていました。勿論存在を忘れてガッツリ寝かせても面白いことになりそうです。

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