それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Pinot noir2018(Robert Sirugue)


ブルゴーニュ ピノノワール(ローベル シリュグ)

香りはまず冷涼感があることに少し驚きます。そこから赤系と黒系果実が半々、柘榴、穏やかな黒土、テクニカル的なことは不明ですが少しの全房発酵を思わせる香り、但し嫌味にはなっておらず心地よい複雑性を与えています。
味わいもリリースから3年以上経ったせいでしょうか、液体は落ち着いて暑苦しさも脆弱さもなく中庸、果実は決して重くなく赤系果実主体で酸もいい具合にあります。ここから察するに余裕であと10年は変わらずに持つと思います。
2日目も要素が混ざり合って香り味共に柔らかくなり向上。3日目も崩れません。
某リアルワインガイドで散々足蹴にされていたドメーヌですがこのワインに関しては全く当てはまらないことをここに宣言しておきます。笑

これを飲んでつくづく思ったのは自分は十分これで満足できるんだなということ。
村名ワイン以上に感じる口内に入れた時の果実の跳ね返りや集中力、香りの複雑性や多幸感はないのですが…瑞々しさがあり、落ち着きがあり、はにかむ程度の果実の豊かさもあります。このきな臭くなっている世の中で今日一日生きれたことをゆっくりと振り返ることができるという贅沢時間。
2021年物の全てのACブルが高くなった今、ACブルゴーニュを開けることさえ何となくハードルが高くなっているのですが、ブルゴーニュワインってやっぱいいよな〜と、このワインを飲んでつくづく思ったのでした。ただしパスグラじゃなくてね。笑

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