それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Côte d’Or cuvée V.V.2021(BERTRAND AMBROISE)


ブルゴーニュコートドールVV(ベルトラン アンブロワーズ)

21年物のブルゴーニュは生産者の限られたコメントを見てみるとクラシックな年という言葉を比較的見かけますが、まぁ個人的にいくつか飲んでみて思うのは赤に関して少し時間を要するワインが多いかな?という印象です。リリースしたての今飲んでみても開けた初日より2日目、3日目の方が大体美味しくなっているケースが殆どです。この作り手はACでVV有りと無しがあり、有りはボヤボヤしているうちに蒸発してしまい、飲むのは初めてです。

果たしてどうでしょうか?

開けてグラスに注いですぐは纏まっておらずチグハグながら10分もしないうちに整ってきます。
香りは還元からくる少しの硝煙、赤系果実、淡いネクター、ピンクの花、黒土に樽由来の香りと思われるものが立ち上がります。誤解を恐れずに言うとこのボトルに関しては作為のないフーリエ香に似た感じがあり、少し垢抜けたクラシックという言葉が個人的には当てはまります。この時点で好みの人は当たりを引いたと感じるはずです。かといってシャンボール的かと言ったらまた少し違うと感じるものの、ニュイを柔らかく作った印象です。
味わいも広域ながら適度な目の詰まりはあくまでも歪さが無く端正、赤系果実主体に黒土の風味が乗ってドライながら淡く心地よい果皮の苦味とピノ特有の甘味、冷涼な酸を引き連れてのフィニッシュ。
因みに初日はグラスに注いてすぐは何杯目だろうが還元している感じが少し付き纏い時間が経たないと当方が飲んだボトルは整いませんでした。
2日目は落ち着いた朱色の果実、薔薇、ヨード、ブラックペッパーなどが香ります。
2本目も飲んでみましたがやや還元傾向で1本目よりちと要素弱めかなーと思いつつ3日目飲んだらアル分はほとんど感じないもののクリアーになった香りは柔らかく色気のあるネクター的に。やはり熟成用に買いか?
ま、でもどんな内容であれ3000円台なんだから落胆はありません。笑

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