それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Bourgogne Cote-d'Or Rouge2020(Guillard)


ブルゴーニュ コートドール(ギーヤール)


この10年間でブルゴーニュが進んだことといえば親子での代替わりと自然派への流れだと思うのですが、自身の年齢を考えてもちょうど代替わりした倅、娘と同じ世代なのでそういうものだよなぁ、などと思っています。こちらのドメーヌは、跡付きがいないと何かで見たのですがこのビンテージを飲んでみて全く液体が変わっていたので驚いてしまったのでした。
ちなみに自然派の流れは今の言葉で簡単に言えばサスティナブルという言葉に集約されていくのでしょうが、自分の感性がイマイチということも含めて出来上がったものはブルゴーニュでわざわざする必要があるのか?などと考えたくなってしまうのは当方だけでしょうか。
自分からはあんまり近寄ってないはずなのに向こうから近づいてくるですよねぇ。苦笑

香りは小粒ながら凝縮したベリー、ブラックスパイス、黒土、タバコの葉、スワリングで透明感のある透明感のある赤系果実、時間経過で鉄分、ヨードの香りもあるものの果実馴染んでいて嫌味になっておらずむしろ複雑性を増しています。
味わいはジュヴレらしい力強さを液体の柔らかさが上回っていて、濡れた赤系果実の積層感、果実の苦味、ビターチョコがほんのりありそこに酸が乗ってくる感じです。味わいも以前のようなギリシャ彫刻を思われる筋骨隆々な感じはなく、かなりしなやかなワインになっていて、これが自然派的なアプローチからなのか実質的な作り手が変わったか不明ですが20年としてはアル分13%とと言うことも踏まえてかなりいい出来のように思います。当然危うさはありません。
香りで言えばリリース直後のマルク ロワのキュヴェ アレクサンドリーヌを彷彿とさせるような感じがありますがアレクサンドリーヌの方が村名であり元々のポテンシャルがある分飲んだ時の液体はカチッとしているいう感じもします。
ボトル差もありそうなのでもう一回くらい飲んでみようと思います。

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