それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Sancerre La Grande Côte2019(Pascal Cotat)


サンセール ラ グラン コート(パスカル コタ)

なんだかなんの生産性もなく今年もダラダラと半年が過ぎようとしています。それとは逆に時間の流れるスピードが猛烈に早い様な気がするのは当方だけでしょうか。
そんな中、少し昔のコラムの様なものを読んでいたらこんな文章に出くわしました。
ある日本人画家がスペイン人の夫人に対して”早飯、酒もやめ、ギャンブルもしない、いい亭主だろう?”と自慢したところ夫人から”それじゃまるでロバだわ”と言い返され閉口してしまったという話。つまり彼女がいうには、”ゆっくり食事を楽しみ、飲んで愉快になり、宝くじで夢を見る。そのために仕方なく働くというのが人生というものよ”という事みたいです。
まさにその通りとわかっていながら本来持っている気質というのはなかなか変えられずに早飯、酒も弱くなり、夢を見るのは寝ている時の悪夢だけ…苦笑 という日常。
そんな自身の日常を顧みて久々に外へ出て持ち込んで飲んでみました。

香りは少しの麦わら、品の良い淡い蜜、白い花、ほんのりとハーブの青みにプラスして乳酸が少々。その青み感がきつくなく素晴らしい。
味わいは、花梨に柔らかく白い花の蜜、残糖は若干あるものの、酸と淡いハーブとミネラルのコーティングでダレることなく引き締めてくれて余韻まで流れます。。液体に密度感がありながら人を拒絶する様なシリアスさはなく気づいたら飲み干しているという感じです。
いつ飲んでも美味しいと思いますし、これからの熟成で要素をどんどん出してくると思います。どんなワイン好きが飲んでも美味しいと思うはずですし、個人的に将来夢が見られる1本かな。

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