それでもワインが飲みたい

土日更新の脱力定期ワイン便です

Chablis2018(Pattes Loup)


シャブリ(パットルー)

最近、自身の葬儀でホログラムとなって蘇り参列者と会話を交わすことができるというサービスが出始めているとニュースを見て、まぁ今の時代イタコじゃないよなぁと思いつつ、あれっ?となって記憶を頼りに自分の書庫の中から目的の本をなんとか見つけ出しました。
そこにはMITのメディアラボのホログラフィーの第一人者と言われるStephen Anthony Benton の話があり、題目は仮想環境システム。死んだ両親とトランプ遊びをするという話で何と1991年の刊行。要約すると何でもない仕草や表情、紅潮、癖など100万以上の組み合わせをメモリーバンク(今で言うクラウド?)に、集積しておけば今はまだ実現不能だがそれほど遠くない未来にそれも可能に”なるかもしれない”と言っています。15年近く前に読んだ時はサッパリ理解不能だったこの内容、今やそれを簡単にこえようとしている現実があります。
ワインの味に関してはどうでしょうか?昔思っていた未来は果たして今あるのか。今トレンドであるナチュール志向。その流行りは一向に構わないのですが、テロワール不定であり作り手も行方不明状態。細かくみていけば違いはあるもののナチュールワインというただの記号になってしまっているものも少なくないと感じているのは自分だけでしょうか?アッカやパーカー流の味わいが流行った時も果たして同じだったのか?ただその時評価はされずとも流行や目先の利益に流されなかった作り手が今や全く手の届かない作り手になっていることを考えると(アルマンルソーなど)、自分流を貫いている作り手が将来的には良いのかもしれません。何故なら歴史は繰り返されるから。

もしかしたらこの作り手もそうかもしれません。やっている手法はモロビオだと思うのですが、亜硫酸は躊躇わずに使っていると思います。飲んでみて思ったのはVTにもよると思いますが適時適切使用というより、ドバっと行ってるな感じます。笑 (亜硫酸自体は液体に半年ほどで馴染んでしまうとも言われています)

香りは仕打ち石、レモン、クレープフルーツの皮、大理石、ハーブ。
味わいはシャブリのキンメリジャン的なミネラルは感じるものの酸はそこまで尖っておらず激しさはありません。初日飲んでいて気になったのは液体の硬さや微発砲とは別の舌前がピリピリする感じ。2日目は複雑性はないものの要素が一体となり口に入れた時の果実のボリュームがでてきます。

将来の事は分かりませんが1つ確信しているのはナチュールワインは保管と熟成に対しては非常にシビアだという事。この点においてはパーカー流に絶対的な分があると思います。そしてナチュールの流行もいつかは下火になり終焉を迎えることになり次の何かが出てくるのでしょう。
そんな時代もあったねと。

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